早稲田日本語教育実践研究 刊行記念号
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●160早稲田日本語教育実践研究 刊行記念号/2012/158-160の許可が得られたものについては,講義で扱うようにしている。一方,受講生から「先生の意見やまとめ,アドバイスをもっと聞きたい」という意見があったが,これについては慎重に対応する必要があると考えている。なぜなら,この活動の目的はあくまでも自分自身で考えることであるからだ。受講生には正答はないと伝えてはいるものの,教師の意見を安易に正答と捉える可能性もある。このことは,受講生が自ら考えることの妨げにつながるであろう。今後は,これまでのアンケート調査に加え,クラス活動,小レポート,受講生へのインタビュー等の調査を行い,よりよい授業になるよう試行錯誤していきたい。参考文献竹内伸一(2010)『ケースメソッド教授法入門―理論・技法・演習・ココロ』慶応義塾大学出版.

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