●141Vたら,Vても表1 「総合日本語(標準)1」の学習スケジュールと「日本語かきこ」の日程(2011年度春学期)週(期間)書き込み締切フィードバック(FB)課 1(5/6-5/10) 2(5/13-5/17) 3(5/20-5/24)6/3 概要説明 4(5/27-5/31) 5(6/3-6/7)6/7 第1回 6(6/10-6/14)6/14 第2回 7(6/17-6/21)6/21第3回 8(6/24-6/28)6/28 第4回 9(7/1-7/5)7/5 第5回10(7/8-7/12)7/12 第6回11(7/15-7/19)7/19 第7回12(7/22-7/26)13(7/29-8/2)川名恭子,他/初級日本語クラスにおける教師間シナジー6/10 第1回6/17 第2回6/24 第3回 7/1 第4回7/8 第5回7/15 第6回7/22 第7回特集 教室中心主義からの解放/寄稿論文学習スケジュール(主な導入文型)1-2〜は〜です,指示詞,数字〜100 他3-5時刻,曜日,動詞(自動詞)時制6-7動詞(他動詞),助詞を・で,授受8-10形容詞現在形,存在文11-13助数詞,形容詞過去形,比較,〜たい他14-15て形16-17て形,ない形18-19辞書形,た形20普通体21-23普通形,連体修飾24授受表現25スピーチ発表会・期末テスト幅が広がることで,学生が自分の伝えたいことをより的確に日本語で表現できるようになるだけでなく,継続することにより活動そのものに慣れていくと考えたためである。以上のことから,「日本語かきこ」の活動は,第5週から第11週までの計7週に渡って実施することにした。表1は,主な導入文型を示した「総合日本語(標準)1」の学習スケジュールと「日本語かきこ」の日程である。日程には,学生が書き込む締め切り日と,その書き込みに対して授業で担当者がFBする日を記した。2-3 書き込み方法学生の書き込みはCourse N@viを活用した。Course N@viには,科目ごとに登録された履修者と担当教員が共有できるシステムがある。学期開始時,コーディネーターはそのシステムを利用して「総合日本語(標準)1」で「日本語かきこ」の活動が行えるように電子掲示板システム(以下,BBS)を設定し,7週分の書き込み欄を作成した。当該週のBBSを開くと,その週の書き込み画面が現れ,そこに日本語で書き込むことができるようになっている(図1を参照)。システム上,クラス履修者と担当者以外は閲覧できないようになっているため,部外者の目を意識することなく,教室にいるのと同様に安心して日本語を使う練習ができるという利点もある。また,このBBSは週ごとに締め切り期限が設定されており,それを過ぎると書き込みができない仕組みとなっている。なお,締め切り日までの期間であれば,学生は自分の書き込みを書き直したり,新たに書き込んだりすることができ,他の学生や担当教師の書き込みに対して返信することもできる。また,書き込みがあった際に,Course N@viとは別に,その都度Eメールで書き込み内容が送信されるようになっており,学生は自身のEメールでその内容を確認することもできるように設定されていた。
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